生きる意義を見つける(子どもの目で自分を見る)
私は毎年その年を振り返って、自己の生き方を自問自答して自分を見つめ、反省し、人間は何のため生きているのか?と「生きる意義」について考えていますが、年々歳を重ねるにつれて思うことは前にもふれましたが現世は「徳」と言う言葉がどうして死語になってしまったのかと思うことです。
私は現世を考えるとまず思う事は社会も企業も個人も他人に対する「思いやり」を持って「利他の心」で「生きる意義」を求めている人が非常に少なくなってしまったなあ~と悲しく思う報道が非常に多くなっていることです。
特に身近な課題として高齢者の地域とのかかわり方、また未来に夢を持つ子ども教育などに見られる高齢者の介護、自殺者、児童虐待、学校でのいじめなどなぜ?と悲しくなるだけでなく自分自身がこうした世相社会の中にいる一人として心を痛めています。
■菩提寺の住職さんの言葉
菩提寺の住職さんのお寺と仏と世相にまつわるエッセイとして書かれている言葉(住職さんの30数年間に渡って人の心を育てる法話小冊子を書籍したものです)
●こどもさんの姿(見てござる親の後ろ姿を)
住職さんが境内や墓地に異常がないかを見回っていたとき小学生4・5年生ぐらいの二人の子どもさんが山門の前で二人で合掌して、丁寧に住職さんにお辞儀をしたそうです。
これを見た住職さんは一瞬、息を呑み“ありがとう”という言葉が出たそうです。
すると二人の子どもさんからも”ありがとうございます”の言葉があり、その澄んだ目・声に住職さんは非常に感激したそうです。住職さんはその姿を書籍にこの子どもたちは「見てござる」親の、教師の、世間の大人たちの後ろ姿をとこの子たちが、やがて物の時代から心の時代へと回帰させてくれる人となるでしょう!そして心の豊な世の中を築いてくれるでしょう。と書かれていました。
私はこの子どもさんの姿に親自身の神仏を祈る善的生活習慣が家庭の中で養われているんだなあ~と感銘を受けました。(家庭で養う教育)
■京セラ名誉会長の稲盛和夫様の講演でのお話と小学生・中学生の心(感想文)
●京セラ名誉会長の稲盛和夫様の市民フォーラム「人は何のために生きるのか」の講演記録が書かれた書籍(編者:ジャーナリスト下村満子 発行所:KKロングセラ-ズ)に書かれていた言葉。
・世のため人のために役立つことが人間として最高の行為である。
・人間は本来「真善美」を求めている。
・人は生まれたときより美しい魂に変わっていなければ生きている価値はない。
・我々の人生は心のままにつくられていく。
・人間はその生き方ですべが変わる。
・一人ひとりが人間として「善きこと」を思い、「善きこと」を実行しましょう。
また講演の最後に稲盛和夫様が80数年の人生を振り返って、皆さんの参考にしていただければとお話されていた言葉として、「自分の人生は良かった。私にとってこの人生は、魂を磨くことができた、素晴らしい人生であった」と思えるような生き方をしていただくようお願いをしましてと挨拶されて講演は終わったと書かれていました。
●稲盛和夫様の講演でのお話を聞いての小学生、中学生の感想文集から(この記事は3000人一般者の中の300人の小学生、中学生のうちの一部です。この書籍を買い求めて熟読してお読みください。子どもさんたちは講師のお話に非常に感銘を受けたそうです)
『小学生の感想文』
・運命を決めるのは自分だということに気づきました。(小学校5年生)
・私もよいことをおもい、よいことを行って心をみがいていきたいです。(小学校5年生)
・みんなのために努力して、がんばりたいです!神様や自然からの試練を感謝の気持ちで受けとめたいです。(小学校6年生)
・これから良い人生、運命にするために、家族、友達、先生などの方々にたくさんのよいことをしたいと思いました。(小学校6年生)
『中学生の感想文』
・「美しい心で描いた思いは、きっと素晴らしいものになる」とのお話に感動し、今日の学びを大切にしたいと思います。(中学校1年生)
・今日しなければいけないことは、人のために何かをすることだと思います。(中学校1年生)
・私達は善い人生を生きる為にも、常に「純粋な心」を宇宙のような偉大さにならい、心を磨いていきたいと思います。(中学校2年生)
・生きているだけでも感謝する、何にたいしても感謝する気持ちを大切にすることをおしえられました。(中学校2年生)
・1+1=2とすぐ答えを出してしまうのは人生でないと聞いた時に、私が今続けていることを、もう少し頑張ってみようかなと思いました。(中学校3年生)
・一度きりの人生で努力を積み重ね、磨いて磨いて磨いて、生きられるようになりたいと思いました。(中学校3年生)
『小学生・中学生が通う学園』
●教室に「真善美」の言葉を掲示
この学園に以前、勤務されていた先生で最後まで生徒たちに伝え続け、愛し続けていた言葉が「真善美」だそうです。この言葉がこのたび講演の中で稲盛様から「真善美」のお話があったので、「人生の目的は心を磨くことである」と子どもたちに「正しく・善く・美しく」との思いでこの「真善美」の言葉を教室に掲示したそうです。
※この学園は「生かせれている喜び」、「他人を愛すること」、「人のために尽くすこと」を幼稚園から中学校までの成長の段階で身につけさせたいと願っての教育をしているそうです。
最後になりましたが、私はこの記事を書きながら菩提寺の住職さんの言葉にある子どもさんの姿、稲盛和夫様の講演を聴いた小学生・中学生の子どもさんの姿に目頭が熱くなり、感銘すると共に世相に神仏の心なくした社会から「徳」は生れない(徳の心なくして幸せなし)と常に心に「利他の心」、「感謝する心」を持つことの大切さをあらためて心に刻みました。
また私は人生には意味があり、役割があるとそれを生きがいとしてきましたが、このたびの多くの夢と感動が詰まった子どもさんの記事を読みながら、私がまだ気づいていない何か大切な人間としての「生きる意義」かを子どもさんのその姿から教わったように思いました。
私も年々歳を重ねて遊行期を過ぎ来年は88歳になりますが、長い人生を振り返り、個人の夢を追うだけでなく、これまでのあまり深く気づくことを怠っていた「生きる意義」について反省し、今は少しでも多くボランティア活動、地域福祉の貢献ができるようにともっと心を磨かなければと思っています。
※前述の「なぜ?」について、家庭・学校・地域社会・また企業でもその人間としての心の原点(徳)を大切にしなければと思います。
《徳とは》
「徳」については儒教的な徳、仏教的な徳など多くの著書に書かれていますが、ここでは松下幸之助さんの珠玉の言葉「一番尊いものは徳である」から現世を思い、このたび記事として書かしていただいた生きる意義を見つける(子どもの目で自分を見る)を思いから、私が人間として豊な心をつくるため強く感じた、次の心を人間として悟らなければいけない「徳」について書かせてもらいました。
■この心なくして「利他の心」なし。
●親に感謝し、親孝行する心。
※親への感謝で人生は変わる。
●人に敬意を表する心。
※尊敬の念を抱くことで学ぶことが多くある。
●人を称賛できる心。
※相手の良さを素直に認めることから人生は始まる。
●人の道にかなった正義を貫く心。
※心に折れない勇気を持つ(志を曲げなければ道は開ける)
●親しき仲にも礼儀ありの心。
※人生が明るく生きられる。
●一期一会を大切にする。
※自分の想い(信念)が相手に伝わる。
●共に語れる人を心友(心の宝)をつくる。
※善に気づき、学ぶことができる。(自分より歳が上とか若いとか身分が高いとかは関係ない)
~大人も自分が子どもになって、その目で自分を見なければ~
※私は10年前にも触れさせてもらいましたが、子どもさんには性善説で大人には少数の人を除いて性悪説でとブログに記事を書いた事がありますが、今もその思いは変わっていません。
私は父が亡ってから40年、母が亡くなってから45年、前にも触れましたが、自分の心に正直に生きる(父の言葉)、お天道様は見ている(母の言葉)から両親のその言葉に私の今があると感謝して、私も「私は死んでも魂は残る」の心で2018年を振り返った言葉とさせていただきました。
『私が現世を想う書』
私の悟り
現世の子ども教育への思い。才能を伸ばす前に人格を育てましょう!才能は人格で育つ。
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